st.3

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ファースト店でシェイクを飲みながら、時計をみた。 16時30分 そろそろ約束の時間だ 彼女、瑠璃との待ち合わせ パチンコ店で知り合った瑠璃は、手負いの子犬のようだった。新しい扉が開きそうな彼女に、お持ち帰りして軽い遊び心で手を出せば、懐かれてしまい。 「愛してください。」 と、お願いされてしまった。 邪気を払われたような気になり、その夜はキスだけで家まで送り届け、連絡先を交換し、デートを重ねている状態だ。 「若いとは思ったけど、女子高生とはなぁ。」 まさか高校生に手を出してしまったとは。 最近の子は大人っぽいね。 「律さん!」 ぼんやりシェイクをすすっていると、元気に自分の名前を呼び、手を振りながら駆け寄る彼女。 若さに眩しさを覚えた。 「それだけ?」 シェイクを指さし、首を傾げた。あぁ可愛いね、その仕草。 「残りは持ち帰りしようと思って。」 「へへ、約束覚えてくれてたんだ。」 そんな可愛い事を言われたら、気分はまるで援助交際してるおっさんの気分になるよ。 律はお持ち帰りで2人分のハンバーガーセットを頼みながら、なるべく制服姿の彼女を見ないようにした。
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