ダイヤモンド・リリーは涼風の瞬き

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「花?」 髪を撫でて、顔を覗き込む。 「……章輔、さん……」 「よく出来ました」 子供にするように、ぐしゃっと頭を撫でたら、ぷっと唇を尖らせた。 「もうっ、子供扱いしないで」 「……うん」 それならば、と紅の唇を攫う。 ほうっと二人の吐息まで、紅に染まる。 湯のせいでなく、肌が上気する。 「章輔さん」
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