第1章

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親は子に言う……"良い子"になりなさい 良い子の定義は? 優しい子?強い子?頭のいい子? それとも全てをまとめて良い子? そもそも良い子と悪い子の違いとは? 表は良い子のふりして裏で悪い子ならそれは良い子?悪い子? 答えなんかはない…… 所詮、親の言葉に意味はないのだ……親が子に求めるのは結果…… 子が結果を残せばそれが当たり前と言われ…… 子が結果を残せなければ……失望され…全てお前が悪いと言われる……… なぜ出しきらなかった、お前には失望した、勝手にすればいい、お前なんかいらん 言われた事をやってきて唐突に突き放される現実…… 何をやればいいかも分からずただ泣く……泣けば、泣くなと言われ殴られまた泣く…… ならなにをすればいい…子は親を頼るしかない……… だから子は親を見返そうと言われた事に奮闘する……そして成長する でも…ある子は何かが幾つも欠落していた……だから起こってはいけないことが起きてしまった… 親は子が何も出来ないと思っていた……だから何も疑わなかった……それが間違えだった…… 『捨てるのなら………この人は親ではない……なら……もう……………《関係ない》よね…』 子は背を向け歩く、背後は赤く燃えている…聞こえる叫び声に笑みを浮かべ、サイレンの音でステップを踏みながら誰にも気付かれず離れていく… 『人は自分の身しか考えない、親は親、子は子……助け合いは甘えで、殺し合いは楽しい♪怒り、哀しみ、喜びって?………』 なんのためらいもなく家に火を……少年は…………初めて味わう喜びを噛み締めながら次を探す…… 『今度は誰をやろうかな♪』 少年の心は破片の一部しかないようだ……そう……自分の楽しみだけ……
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