◆外伝章◆

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それは、ある日の放課後だった。 「…迂闊だ。余りに迂闊だ」 校舎の生徒出入り口で、俺は降りしきる雨を屋根から見上げて嘆いた。 降水確率50%と、予報を侮っていたのは認めるが、こんなにもザーザーと穏やかではない雨の降り方に、呆然と立ち尽くしていた。 帰って予習をして、途中でセーブしたままのゲームをしたかったのに、生徒会が予定以上に長引くだなんて…。 .
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