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「アルミナ学園ならばしかたありませんね。ご主人様も安心してかよえないでしょう。」
あそこには厄介な方がおいでですから。
「そうなのよ~あの子があんなんじゃなければ神楽も通えるんだけどねえ。」
奥様が遠い目をして外を眺められたので、私も窓の外に目を向けたのですが…少々嫌なものがみえてしまいました。
こちらに向かってこられてますね。
仕方ない、扉の前でお出迎えの体制をとらせていただきます。
「執事どうしたの?」
奥様にはあの方が見えてなかったようです。
「もうすぐいらっしゃいますよ。奥様。」
凄い勢いで部屋の扉が開きました。
「なんで神楽の名前が名簿にないの??!!」
20代の男性が魂からの叫びとともに現れました。
「お帰りなさいませ。神煕(みひろ)様、只今お茶をご用意致しますのでおかけ下さい。」
「……やあ、執事。君がここにいるってことは神楽もいるのかい?でもいないみたいだね。ということはお母様付きになったのかな?神楽に嫌われたのかい!!なんて良いことだっ!!いっそのこと僕か神楽の専属になればっ、だっがふっっ??!!」
神煕様のマシンガントーク中でしたが奥様の華麗なハイキックが顔面に決まりました。
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