1.大財閥『北條家』でございます。

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このお方は 北條 神煕(みひろ)様。 残念なことにご主人様の兄上様でいらっしゃいます。 重度のブラザーコンプレックスでございます。 ご主人様はそれに気づいていらっしゃらないので危険極まりない状態が多々起こります。 私達執事、メイドが総力をあげてご主人様の純潔を護っています。 先程の会話から感の良い方は理解されていらっしゃるとおもいますが、 アルミナ学園の理事長をされておられます。 「母さん?!!めり込んだよ!!ヒールの先がこめかみに、下手したら死ぬよ?!! それよりはなんで神楽は学園にこないの?!」 こめかみから血が流れてますが、それよりご主人様のことなのですね神煕様。 どこまでブラコン力を発揮されるのですか? 「だって貴方、神楽が学園の生徒になったらどうする。」 「毎日教室に通うに決まってるじゃありませんか!!」 「仕事は?」 「しない自信はばっちりです!!!!」 奥様の表情がみるみる汚物を見るような冷たい物に変わっていかれます。
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