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「確かに王だ。だがそれは全てを自分の思い通りに出来るということではない。王なんて所詮は民の代表でしかないんだよ。何か国に問題が起これば対処する。上手くいっている間はいいが、失敗すれば反乱がおき、さらには反旗を翻される。そうやってどの国も攻防を繰り返すんだ」
彼は大きな立場であるが故に、身動きが取りにくいのだ。
市場で人ごみにもまれるミッチェルの姿が蘇ってきた。 でも私は…。私なら自由に動き回れる。
「気にしないで、あなたを責めてなんかないから―もう眠い?」
「いや」
彼の胸に手を這わせ、思わせぶりに茶色い乳首の周りを指先でなぞる。
「それは…明日の約束だろう」
彼の声は擦れている。
「私とするのは、でしょ。あなただけならいいはずよ」
「それは、どういう―」
「あなたの図書室にあった本に書かれてた。上手に出来るかわからないけど―気持ちよくしてあげる」
上掛けを剥ぎつつ彼の体に沿って、頭を下ろしていく。彼にされたように乳首に舌を這わせると、彼は目を閉じた。
「ああ…」
そのままもっと下に、黒い茂みまで下りていく。そこではすでに熱を持ち存在を主張する彼のモノが、ルシアに触れられるのを待っていた。
カーテンを開いているから、青白い月明かりのおかげで彼の姿がよく見える。
こんなに近くで見るのは初めて。これが昨日、私の中に入ってたんだ。
そっと触れると、それ自身が意思を持った生き物のようにぴくりとした。
驚いて手を引き、もう一度おずおずと指を長い棹に巻きつけた。
「もっと、強く握ってくれ」
力をもう少し込めて、手を上下させる。
「こう?」
「ああ、上手だ」
彼のモノは驚くほど硬いのに滑らかで、張り出した先端は湧き出た粘液に濡れて赤黒く輝いている。
舌で先端を舐めるとしょっぱさが味らいを刺激した。勢いづいて口内に彼を取り込み、ゆっくりと頭を上下させる。
「あぁ、なんてこった…」
動きを止めずに視線だけを上げると、彼の胸は激しく上下していた。
頭に記憶している本の指示に従って、彼を出来る限り喉の奥までふくむ。
「たまらない…」
彼のモノはドクドクと脈打ち、ルシアの口の中で大きくなっていく。
根元を片手で掴み、もう片手で重たい袋を撫で擦ると、ミッチェルの手がルシアの髪に潜りこんできた。
「もう…イキそうだ」
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