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寝ぼけたまま体を起こすと、ミッチェルが大きく開かれた脚の間に身を置いていた。
「やだっ! 何してんのよっ」
「ああ、おはよう。このままじゃ気持ち悪いだろう。おまえはくつろいでいろ」
そう言ってまた作業に戻った。柔らかい布で脚の間を拭う手つきは優しいが、男にこんなことをされてくつろげるわけがない。
彼の手を押さえ強調するために頭を振った。
「いい。自分で出来る」
「どうして。わたしに任せろ」
辺りはまだ薄暗いが今日も快晴の兆しが、じんわりと東のほうからやってきていた。その証拠に空は薄紫に色づき始めている。
「やぁっ」
一際敏感な突起を布にこすられて、びくんと体が反応した。
彼は手を動かしたまま破顔した。
「信じられないくらい敏感だ」
ミッチェルは自分の体重を使ってルシアをベッドに押し倒し、切れてしまった唇に舌を走らせた。
「おまえのここが好きだ―甘くて、そそられる甘い声を漏らす」
彼が手で乳房を揉みながら親指で色づいた先端を転がす。
「ここも好きだ、柔らかくてわたしの手にぴったりで。それからここも―」
脚の間に手を入れられると、どうしようもなく体が熱くなった。
「少し触っただけでびしょびしょになって、わたしのモノをきつく締めつける」
「ミッチェル…」
指が中に入ってくると声を抑えられなかった。
「ひゃぁっ」
ぴたりとミッチェルが動きを止めた。
「痛かったか?」
ほんの少しだけ痛んだ。でも彼を受け入れられないわけじゃない。
「ミッチェル…私、欲しい」
だが彼は顔を探るように見つめて、手を引いてしまった。体を起こすと手を引っ張って私もベッドに座らせた。
「わたしだって欲しい。だがおまえの体のほうが大事だ、今日はゆっくり休め。わたしなら待てる」
「ちょっとくらい痛くても我慢できる―」
ミッチェルに抱きしめられると、心臓がドクドクいうのが聞こえた。髪を大きな手で梳かれてため息が出た。
「無理しないでくれ。昨日はちょっとなんてもんじゃなかっただろう。シーツに血がついていた…ルシア、悪かった」
「初めてはそんなものでしょ?」
彼は何も言わずに髪を梳き続けていた。しばらくすると肩に熱い水滴を感じて驚いた。
「ミッチェル…?」
身を離そうとしたら彼は強く抱きしめてきたので、そっと髪を撫でてやることにした。
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