馬鹿は死ななきゃ治らない、って言うけど

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時と場所は変わり、生徒会室にて。 「翔華、マカロン食べますか?」 「わーい★ 紫闇兄ちゃんのマカロン大好き!」 「兄さんずるいよ。僕だって翔華に餌付けしたい!」 「餌付けって貴方……;」 来客用のソファーに座っているのはガーディアンの紫闇と輝桜、先程まで別な人達と一緒だったはずの翔華。 その様子を羨ましそうに見る、生徒会役員達。 そして、翔華達と反対のソファーに座って様子を見ているのは、翔華をここへ連れてきた張本人達である、麒縒と朧である。 「翔華を連れてきたと思えば……急になんです?」 「何故ガーディアンがくっついてくるんだ?」 彼等の様子をずっと見ていたが、とうとう耐えられなくなった濃羅が問う。その声に麒縒と朧が反応するが、苦笑するだけで答えない。 「しょ…か、どした…?」 海斗が首を傾げながら聞いたとき、紫闇のマカロンを食べ終えた翔華が生徒会役員へと視線を向けた。 「僕が来たのは他でもない、例の転校生の件です」 翔華がそう言った瞬間、生徒会室が一気に緊張に包まれた。
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