617人が本棚に入れています
本棚に追加
なんだか凄い吹っ切れ方をした僕は、いつの間にか入っていた校舎内を見回して……気になる部屋を見つけたため先輩に声を掛けた。
「先輩、あの部屋は何ですか?」
「一般生徒用のパソコンルームですね」
「一般生徒用?」
「はい」
まるで自分達は違うとでも言う説明だ。いや、もしかしたらそうなのかもしれない……って、それじゃぁ生徒会は?
「先輩達はどの部屋ですか?」
「私達には1人1台、ノートパソコンを渡されています」
「…………」
流石は生徒会。僕の予想の斜め45°上を行っていたよ……
「さて、着きましたよ?」
「案内してくれてありがとうございました!」
「気にしないでください。では入りますよ?」
……え? 「入りますよ」?
「降ろしてください?」
「……先ほども言いましたが、足を挫いているのでしょう? その足で無理してみなさい、治らなくなりますよ?」
「!?」
啓馬先輩の言葉にサァッ……と血の気が引いていく僕。
まさか、このまま理事長室に入るの? 流石にヤバいから! 降ろしてよ~!!
「!!」 バタバタ
「……私の言う事が聞けないのですか? (黒笑」
「っ!」 ビクッ
僕が暴れた瞬間、啓馬先輩から黒いオーラが……こ、恐いっ!
「……!!」 コクコク
「よろしい。行きますよ」
……啓馬先輩に逆らっちゃダメなんだと僕は学んだ。本当に。
最初のコメントを投稿しよう!