始まりはいつも突然なのさ☆

8/11
前へ
/219ページ
次へ
なんだか凄い吹っ切れ方をした僕は、いつの間にか入っていた校舎内を見回して……気になる部屋を見つけたため先輩に声を掛けた。 「先輩、あの部屋は何ですか?」 「一般生徒用のパソコンルームですね」 「一般生徒用?」 「はい」 まるで自分達は違うとでも言う説明だ。いや、もしかしたらそうなのかもしれない……って、それじゃぁ生徒会は? 「先輩達はどの部屋ですか?」 「私達には1人1台、ノートパソコンを渡されています」 「…………」 流石は生徒会。僕の予想の斜め45°上を行っていたよ…… 「さて、着きましたよ?」 「案内してくれてありがとうございました!」 「気にしないでください。では入りますよ?」 ……え? 「入りますよ」? 「降ろしてください?」 「……先ほども言いましたが、足を挫いているのでしょう? その足で無理してみなさい、治らなくなりますよ?」 「!?」 啓馬先輩の言葉にサァッ……と血の気が引いていく僕。 まさか、このまま理事長室に入るの? 流石にヤバいから! 降ろしてよ~!! 「!!」 バタバタ 「……私の言う事が聞けないのですか? (黒笑」 「っ!」 ビクッ 僕が暴れた瞬間、啓馬先輩から黒いオーラが……こ、恐いっ! 「……!!」 コクコク 「よろしい。行きますよ」 ……啓馬先輩に逆らっちゃダメなんだと僕は学んだ。本当に。
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!

617人が本棚に入れています
本棚に追加