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「チーム……とは?」
「わかりやすく言えば、バイクに乗ってバンバン走る暴走族みたいなヤンキー集団のこと。まぁ、彼等はあまりそういうことをしないから、そっち(暴走族)って言うと微妙だけど……
朧と麒縒ならわかるよね? “Dark Angels(ダーク エンジェルズ)”」
「まぁ、知ってるが……アイツ等だったのか?」
Dark Angels……このチームがこの街に現れてから、街の治安が変わった。
今まで好き勝手に暴れまわってたヤンキー集団やチンピラ達が、このチームの恐ろしさに大人しくなった。
「彼等は治安を悪化させるどころか、この街を助けたんだよ」
「だが、ここ最近、街がまた荒れ始めている」
「その原因が、アイツって事か……」
「多分だけど、十中八九そう」
例の転校生がやっているクスリが街を侵し出している。それを止めようと、Dark Angelsが動いているのは僕の耳にも入ってる。
「学園内でも面倒くさいのに……この街までやられちゃ、黙ってらんないよね」
「翔華、出身違うだろ?」
「君達もね。けど……僕は、この街もこの学園も大好きだから。大好きな場所を、穢されたくなんてないよ」
この学園に入って、良かったと思ってる。紫闇や輝桜に会えたし、麒縒と朧のカップルと仲良くなれたし。2-Gの子達はみんな優しくて頑張り屋さんだし、担任の麗斗先生も良い先生だし。
……僕、こんなにこの学園のこと好きだったんだなぁ。
「優しい翔華はふわりと笑って見過ごすよ。でもね……Rushは、それを許さない」
“翔華”の顔を消し、場違いなほどにニコニコと笑う“Rush”を出す。
もう、いいよね?
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