馬鹿は死ななきゃ治らない、って言うけど

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「その転校生が何か……?」 「いえ……そろそろ排除してもいいかと」 「排除?」 啓馬先輩に答えると、それに対し疑問形で濃羅先輩が返してきた。 「はい」 「な…で?」 「単純です。生徒会に風紀、学園のみんなに迷惑かけすぎだからですよ」 そう言って、僕は部屋の中のメンバーを見わたす。 「僕が情報屋のRushだってこと……先輩達は知ってますよね?」 「……その様子じゃ、俺達の事も調べ済みのようだな?」 「当然です」 ため息を吐きながら言う濃羅先輩にそう答える。 嘘ついたってなんにもならないし? 「Dark Angels、ですよね」 「疑問形ですらないよピカちゃん……」 「流石は情報屋だね、ピカちゃん」 「それでぇ~? 翔がわざわざバラしたってことはぁ~、ボク達に何か頼みごとがあるんじゃないの~?」 流石は波瑠先輩。勘が良いねw 「転校生の情報を警察にリークします。彼の退学は確定ですが、確実に面倒な連中を連れて学園に乗り込んでくると思うんです」 どんな情報とまで言わなくても察してくれたらしい。全員が真剣な顔で聞いてくれている。 「僕の方のツテで援護に来てくれる人達もいますが、学園を守るとなると…… なので、生徒会の先輩達にも手を貸してもらいたいんです」
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