馬鹿は死ななきゃ治らない、って言うけど

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「俺達が手伝うとして、その対価は何だ?」 「先程言ったとおり、転校生の排除です」 近寄らせない、じゃなくて排除。 もう二度と会わないように。 「ボク、知ってるんだ。キミ達がアイツに手を焼いてる事ぐらい」 転校生の話をしただけで”翔華”が身を引いた。代わり姿を現したのは”Rush”。 「せっかく治安が良くなったのに、アレのせいでキミ達がまた苦労するなんて、おかしいじゃん」 Rushになっていることに気づいていても、誰も何も言わない。 「悪いことをしたら、お巡りさんに捕まっちゃうんだよ?」 場違いなほどに笑顔を浮かべるRush。その視線の先にあるのは一体何なのだろうか。 「麒縒に朧……最強のガーディアンに心強い助っ人。そこに、キミ達が入ってくれれば嬉しいんだけどなぁ」 ニコニコと笑うRushに対し、生徒会メンバーはニヤリと笑い返した。 「手伝うに決まっているだろう? ここは、俺達の学園だ」 「Dark Angelsが味方になったよ~★」 今までの表情を瞬時に隠し、いつもの”翔華”の顔に戻す。 いや~、無意識でRushになるからびっくりだよね;
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