馬鹿は死ななきゃ治らない、って言うけど

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「あの転校生を排除するとして、決行はいつにするんですか?」 生徒会が参戦することが決まった後、啓馬先輩が僕に聞いてきた。 そうだよね、日付決めてなかったもんね~ 「こっちの準備もあるので……もう少し時間が欲しいです」 「そう言えばさぁ~、近々、交流会あったよねぇ~?」 「交流会?」 波瑠先輩の言葉に首をかしげる僕。 交流会なんて、初めて聞いたよ…… 「そういや、翔華は初めてになるんだったな」 「なら、わからなくて当然か」 ずっと傍観に徹してた麒縒と朧が頷きながらなんか言ってる。 え、どういう事? 「学祭が終わった今の時期って、これといったイベントは無ぇんだ。普段は」 「今はアレが居るから暇じゃないが、普段はこの時期みんな暇になるのさ」 「まぁ、学期の変わり目だからぁ、テストとかはあるけどねぇ~?」 あ、テスト勉強しなきゃね。 それはさておき。 「そこで、毎年この時期に生徒会主催のイベントをやろうという企画が生徒会内で上がりまして……」 「何がいいかなって話してたら、じゃあ交流会は?ってなったんだ!」 「普段、ぼく達と話したりってなかなか出来ないから、ぼく達と交流できるように、って!」 「せ……と、しん……く」 「親睦、ですか…… なるほど……」 ふむふむ、と頷く。 虹刻学園の生徒会はめちゃくちゃ忙しいからね~、なかなか触れ合える機会ないし……
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