王道展開…って、何だろね?

7/8
前へ
/219ページ
次へ
そんな訳で、澤波先生と一緒に2-Gに来た僕。さぁて、どうなるかなぁ……? ガラッ 「おら席に着けー」 「センセー! 抱いてー!」 「キャァァッ!」 「抱かせろーッ!」 「……!?」 ちょ、ココ男子校! おかしいから! キャァって何!? それ絶対女子の声域だから! 僕がそんなことを思っている内に澤波先生がみんなを黙らせてた。 「よし、それじゃ授業を始める……前に、今日このクラスに転校生が来る」 「転校生?」 「カッコいいかな~?」 「可愛いのか?」 「性格ブスじゃないならだれでもいいよ……」 「王道ktkr!」 うわぁ、なんか盛り上がってるし…… ってか最後の声、絶対新月君でしょ……; 「入ってこい」 澤波先生に呼ばれるままに教室の中に入る僕。途端に生徒達の声が止んだ。まぁ、期待していた程かっこよくなかったって事かな? これでも自分の容姿は解っているつもりだから。すっごくブサイクだよ? 僕。 「初めまして……新しく2-Gに入りました、夜霧 翔華と言います。よろしくお願いします」 シーン…… フルフルッ…… あれ? なんかみんな静かになっt 『か、可愛い~~ッ!!』 「ピャッ!?」 急に聞こえてきた爆音に驚いて跳び上がりそうになる。 なんでなんで!? 可愛いってなに!? 「テメェ等……翔華が怯えてんだろ……早く黙れ」 シーン…… 「黙ったな。翔華の席は……一番後ろ、新月の隣だな」 あ~、やっぱりかぁ……なんかメチャクチャ嬉しそうに手招きしてるんだけど、彼。 「わかりました」 僕は歩き出すと、何事もなく自分の席に座った。 あれ? 僕が読んだことのあるやつだと、足を引っ掛けられるとかあった気がするけど……気のせいだね♪ 「改めて……よろしく、新月君!」 「よろしくな! あと、楼雅って呼んでくれ!」 「わかった★」
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!

618人が本棚に入れています
本棚に追加