始まりはいつも突然なのさ☆

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~啓馬side~ 「向こうに見えるのが学生寮です。各棟ともに1階が玄関と寮長室になってます。向かって右が1年専用棟で向かって左が2年専用棟、奥が3年専用棟になっていて、手前は生徒会・教員棟……です」 「凄~い……」 私が説明した学生寮を見て声をあげている夜霧君。 やはり、外部生ですね……他の生徒達は基本的にエスカレーター式で上がってくるので、この様な反応をすることはありません。 「それでは理事長室へ案内しましょう。こちらです」 「ありがとうございます!」 ふわりと笑ってくる夜霧君を見ていると、なんだか心が温かくなる気がします……着ている服も関係しているのでしょうか? 夜霧君の服はとても可愛らしいのです。上下が繋がっている服……いちいち説明するのが面倒なので、有名なピカちゃんのつなぎを着ているといえばわかりますよね? フードには特徴的な耳、腰辺りには特徴的な尻尾がちゃんとついているんです。 「可愛らしいです」ボソッ 「何か言いました?」 「なんでもありません。さぁ、こちらです」 この子はきっと、当たりですね… ~啓馬side end~
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