617人が本棚に入れています
本棚に追加
うーん、この靴履き慣れて無いから歩きにくい……
「ここ、段差があるので気を付けてくださいね?」
「はぁい♪」
啓馬先輩が注意してくれたように、足元には小さな段差があった。
……これ考え事してたらこけるね、絶対。
「よっと。って、あ……!」
僕が前を見ると、啓馬先輩は少し先を歩いてた。そうだよね、リーチが違うもんね。べ、別に羨ましくなんてないよ!
……うわw 僕にツンデレとか合わなさすぎるw
「先輩、まってくだs……っわ!?」
パタパタ……コケッ
慌てて走ったからこけちゃった……イテテ……
「だ、大丈夫ですか!?」
「あ、はい、だいじょ……ばないです」
僕が居ない事に気付いて戻ってきてくれた先輩。僕の足を見て心配そうにしてる;
……どうやら足を捻っちゃったみたい。
「すみません……」
「いえ、気にしないでください。しかし……どうしましょうか」
先輩が悩んでいるのは僕をどうやって連れて行くかだよね……
「夜霧君、もしよろしければ私の背に乗ってください」
「え……っと、それって」
「わかりやすく言いましょうk「いいです! お願いします!」……そうですか」
解らないのかと首を傾げ、言い直そうとした啓馬先輩を慌てて止める。
ちょ、流石におんぶとか言われたら恥ずかしいって/// しかもこんなにカッコいい人に!
「よいしょ……それでは、行きますよ?」
「は、はい……/// お願いします……」
僕は啓馬先輩の背中におぶさりながら、先輩の背に顔を隠す。は、恥ずかしいッ///
「……お願いですから、煽らないでください」
啓馬先輩が小さく呟いた言葉は、恥ずかしさでパニックになっている僕の耳には届かなかった。
最初のコメントを投稿しよう!