始まりはいつも突然なのさ☆

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うーん、この靴履き慣れて無いから歩きにくい…… 「ここ、段差があるので気を付けてくださいね?」 「はぁい♪」 啓馬先輩が注意してくれたように、足元には小さな段差があった。 ……これ考え事してたらこけるね、絶対。 「よっと。って、あ……!」 僕が前を見ると、啓馬先輩は少し先を歩いてた。そうだよね、リーチが違うもんね。べ、別に羨ましくなんてないよ! ……うわw 僕にツンデレとか合わなさすぎるw 「先輩、まってくだs……っわ!?」 パタパタ……コケッ  慌てて走ったからこけちゃった……イテテ…… 「だ、大丈夫ですか!?」 「あ、はい、だいじょ……ばないです」 僕が居ない事に気付いて戻ってきてくれた先輩。僕の足を見て心配そうにしてる; ……どうやら足を捻っちゃったみたい。 「すみません……」 「いえ、気にしないでください。しかし……どうしましょうか」 先輩が悩んでいるのは僕をどうやって連れて行くかだよね……   「夜霧君、もしよろしければ私の背に乗ってください」 「え……っと、それって」 「わかりやすく言いましょうk「いいです! お願いします!」……そうですか」 解らないのかと首を傾げ、言い直そうとした啓馬先輩を慌てて止める。 ちょ、流石におんぶとか言われたら恥ずかしいって/// しかもこんなにカッコいい人に! 「よいしょ……それでは、行きますよ?」 「は、はい……/// お願いします……」 僕は啓馬先輩の背中におぶさりながら、先輩の背に顔を隠す。は、恥ずかしいッ/// 「……お願いですから、煽らないでください」 啓馬先輩が小さく呟いた言葉は、恥ずかしさでパニックになっている僕の耳には届かなかった。
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