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「もう…お母さんたら、こんな時間になっちゃったじゃない」
私は服を出しながらブツブツ呟いた
どうにか9時前には準備が出来て一安心した
ピンポーン
ドアホンが鳴り私は家の中から返事をするとカバンを手にした
「はぁい」
気がつくと私の前をお母さんがかけていく
「もぅお母さんいいから……」
「あらっ、だってご挨拶しなきゃ♪」
「ホントもうやめて……あっ」
私の制止も聞かずお母さんがドアを勢いよく開き目の前にそぅちゃんが立っていた
そぅちゃんはにっこりと笑顔でお母さんに頭を下げた
「初めまして成瀬です
璃音さんには色々お世話になってます」
「あらまぁ ご丁寧に
あなたが『そうちゃん』なのね ウフッ」
ダメだ……お母さんを止めなきゃ『上がって』とか言い出しそう
私は頬を膨らませながらお母さんの手を引っ張った
「お母さん もういいでしょ」
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