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『ユミ、僕は君が好きだ。世界で一番君を愛してる』
『タツミさん……私も。愛してます』
『ユミ……っ』
『タツミさん……っ』
抱きしめあった彼ら。お互い見つめあって、笑いを零して、また幸せそうに抱きしめ合う。
痴話喧嘩だったらしい。
一見落着したのだと安堵すると、突然彼らの背後でガサガサと生い茂る雑草が揺れた。
『お待ちになって、タツミさん!』
『君は……っ』
聞こえてきた女の声と同時に姿を現した女性。堂々たる姿は一般的とはかけ離れたものだった。
『あなたは……!』
ユミが目を見開いて苦しそうに反応した。
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