第1章

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 消費税マンのパンチは逆進性があるため、相手の収入が少ない程威力があがりますが、収入が多い相手には蚊が刺す程の威力もありません。 「つまり、お前のパンチは、ホームレス、ネットカフェ難民、失業者、被災者などの弱者には殺人級の威力を発揮するが、超セレブには全く効果がないのだ」 「そ、そうだったのかー」  消費税マンは愕然としました。 「そしたらどうやって血税を集めれば良いんだ?」  消費税マンは苦悩しました。 「バカめ。弱者にしか威力が無いのなら、弱者から血税を集めるしかないだろう」  空き缶おじさんは言いました。  すると消費税税マンの表情が明るくなります。 「そっかー。弱者から血税を集めれば良いんだ」 「わかったら、明日からもっと血税を集めるのだ」 「わかったよ。空き缶おじさん」 「正義の道は険しいのだ。わかったな」 「がんばるよ。空き缶おじさん」  消費税マンは新たに闘志を燃やすのでした。
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