第1章

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 空き缶おじさんは言いました。 「血税ってなんですか?」  消費税マンは聞きます。 「そりゃ、金だよ。金」 「わかりました。金を集めれば良いんですね」 「ま、そういうことだ」 「それじゃあ、早速集めてきまーす」  そういうと消費税マンはマントを翻し、飛んで行きました。 「思ったより早くとべるんだな。あっぱれだ」  そこにプルプル震えたノサヨばあさんは、じ―と空き缶おじさんを見ます。 「昼食はまだですかのう」 「昼食べただろう!」 町には、人がいっぱいいます。 「お腹へったなあ。早く食事にしなくちゃ」  いかにもサラリーマンぽい男性が言いいました。  その言葉を目ざとく聞いた消費税マンをやってきました。 「それなら僕の頭を食べなよ」  そう言うと、消費税マンは自分の頭をちぎってサラリーマンぽい男性に渡します。 「これってたべられるのか……」  サラリーマンぽい男性は躊躇します。  とても食べられそうに見えなかったからです。 「さっさと食べろ」  消費税マンはサラリーマンぽい男性の口に無理矢理詰め込みます。 「ペッペッ! こんなの食べられるか!」  まずさのあまり吐き出します。 「さあ、食べたんだから血税をだせ」 「え、血税って、あんたが無理矢理ゴミを食わせたんだろう。だれが出すか!」 「なんだとう。増税パンチ」  消費税マンは、強烈なパンチをサラリーマンぽい男性にお見舞いしました。そのせいでサラリーマンぽい男性は、鼻血を出して気を失います。  消費税マンは気を失った男の懐から財布を取り出し、お金を取り出すと財布だけ残して飛び去りました。 「なんか小腹が減ったなあ。食べ物でも食いに行くか」  町にいた孫正義似のおじさんが言いました。  それを目ざとく聞いた消費税マンがやってきました。 「それなら僕の頭を食べなよ」  そう言うと、消費税マンは自分の頭をちぎって孫正義似のおじさんに渡します。 「そんな不味そうな物食べるか。僕はグルメなんだ」  孫正義似のおじさんは言いました。 「うるせえ。もうちぎったんだから食べやがれ」  消費税マンは怒りの増税パンチを出します。そして孫正義似のおじさんの顔面に命中しました。  ペチ…… 「そんなパンチ効くか!」  孫正義似のおじさんは、笑いながら言いました。 「うるせえ! 失敗しただけだ」  そう言うと、消費税マンはもう一度パンチを繰り出します。
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