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「瞬ちゃんの嫌いなピーマン玉ねぎ攻撃!」
「うわっ、やめろ!」
瞬ちゃんの、焼肉のタレが入った皿に大量の玉ねぎとピーマンを乗っけてやる。
タレが完全に見えなくなった。
「食らえ椎茸攻撃!」
「きゃー! やめて!」
反撃を許してしまった。不覚。
「二人とも、皿に乗っけたものは食べなさいよ」
「明日香、皿交換しよう」
「そ、そうだね」
千秋ちゃんにたしなめられて、瞬ちゃんとお皿を交換した。
大概、同い年の私たちは口喧嘩が多くて、年上の二人に上手くまとめられている。
野菜や肉を平らげてから、いよいよメインのお好み焼きを焼き始めた。
ここは、お好み焼き屋さんでバイトをする瞬ちゃんの腕の見せどころ。
もんじゃも広島焼きも、見事な手さばきで作って見せた。
「やっぱりもんじゃは明太もちチーズよねっ」
「わかる! ほんと、んまい!」
千秋ちゃんと、もんじゃを食べて唸る。
二人で鉄板焼きの度、推考に推考を重ねた生地は、抜群の安定感なのだ。
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