第零章

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いつから人間がスキル、この力を得たのかは分かっていない。 スキル保持者、彼らの存在はもう少なくはないこの世界にはもう8割の人がスキルをもち、その力を使って社会を作り上げている、その中でノースキルと呼ばれる存在。 彼らは今を生きる中で、もっていることが当たり前となりかけているスキルをもたないだけで他の人からは少し、いや確実に距離を置かれるような存在になった。 そのことによって今ここに、一人社会から断絶された高校生がいる。 彼のような存在は決して珍しくない、世界では少数でありながら、たしかに起こっていることである。 だが彼は一つだけ、大きなモノを持っていた。彼の話をしよう、それはとても小さな、しかしたしかに何かが大きく変わった。 ひとつの物語。
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