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「ミチルちゃん」
「ん?」
「ミチルちゃんだって、気持ちいいこと好きでしょ?」
見つめて言うと、ふっと口元だけで、微笑みを作った。
その唇。
真っ赤なんて、本当は似合わないのに。
拭ってみたいな、って思った。
そのまま、ポンッとベッドに倒れ込んだ。
ああ、また戻れないな。
こんなんじゃ。
俺を見下ろすミチルちゃんの顔が、そっと近づくから、またギュッと目をつむった。
心臓の音が、ドクドクと、
自分の中から聞こえた。
暴れてるみたいだ。
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