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そんな事を考えつつ、俺はクラウスさんに連れられて向かいの扉を通り抜け、先程と似た様な廊下を少し進んだ辺りで、クラウスさんが幾つかある扉の内の一つを開けて中に入る。
クラウスさんに続いて中に入ると、そこには部屋中タンスだらけの部屋だった。
クラウスさんが幾つかタンスを開けて衣類を取り出すと、俺の体に当てがう。
どうやら服まで用意してくれるらしく、ざっくりサイズを測ってるみたいだ。
そして布…この世界に布があるのか謎だが、ザックリ開いた胸元に絞る為の紐が付いた、厚手で長さが太股程までもある布っぽい半袖で茶色い服と、インナー用に布っぽい長袖の白い服。
ズボンは厚手の布っぽい白い長ズボンで、ズボンにも絞るための紐が付いている。
そして最後にクラウスさんが革のブーツとベルトを俺に渡すと、クラウス節の効いたジェスチャーをしてから部屋を出ていった。
クラウスさんには悪いけど、やっぱり駄目なインテリだと思う。
さて、待たせるのも悪いのでちゃちゃっと着替えますか。
病人服っぽいのを脱衣カゴらしき所に入れて、いそいそと服を着てブーツに足をイン!!そして最後にベルトをキュっと締めて完成!!
よし、気分は村人A!!
おおおおっ…
なんだろ、この込み上げる感覚は…
初めて着物を着たような…制服を着たような…
んんんんん…
何だかオラァ、ワクワクしてきたぞっ!!
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