おいでませ異世界。

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俺の目の前に現れたのは、お姉さまからお嬢ちゃんまで、あらゆる属性に完全対応した女の子達。 あぁ、ビバ異世界…エンジョイハーレム… 「もし…そこのお方、大丈夫ですか?」 ふおおおおおっ!! 俺が人生の未来に付いて真剣に考えていると、2次元から飛び出して来たのか聞きたくなるぐらいの、絶世の美女に声を掛けられた。 しかも、こう胸に押し付ける感じで抱き起こされながら。 落ち着け!!マイサンっ!!まだ早い!!まだ早いよ!? 物事ってのには順序ってもんがあるのだよ!!マイサン!! 「だ、大丈夫ですか!?」 右腕に宿る邪龍を抑える中二の如く、顔を歪めマイサンを抑えつける俺を見て、容態が悪くなったのだと勘違いしたらしいお姉さまが… あああああああっ!! そんな押し付けないで!! あぁもう、嬉しいけど困るよお姉さああああん!! とかいうハーレム生活を想像してた時期が俺にもありました。 俺の目の前に現れたのは全属性対応の女の子達でも、将来が約束される貴族のツレポジ確定なイケメンボンボンでもない、どこぞの世紀末でご活躍してそうな筋骨隆々としたヒャッハーな方達。 いや、世紀末の綺麗なヒャッハーさんより汚い。臭い。 もう汚いヒャッハーさん達、何年風呂入ってないの?西洋の中世風な出で立ちだが、汚れのせいでお肌とセットで真っ黒だし、一回も洗ったことないんじゃない? 消毒したくなるくらい、暗闇によく溶ける天然の迷彩服と化してる。 よくこんなナンチャッテ忍者集団見えたな、俺。
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