剣と魔法と中二病1

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あれから何度も集中して魔力らしき感覚を探すのだが、一向に見付からなかった。 「やっぱりいくら探しても無いっぽいです……」 「うーん……そうですか……」 気落ちした俺がそう言うと、クラウスさんもテンション低めにそう返す。 「……クラウスさん、魔力が無いってあり得るの?」 「え?……えぇ、そうですね……」 少し間を置いてからジョンがクラウスさんに尋ねると、考え事をしていたクラウスさんが肯定して頷く。 「……かつてブルテン魔法学園に魔力の無い生徒が居ました……」 そして独白気味に語りだすクラウスさん。 「ブルテン魔法学園って何処にあるの?」 と思ったら、空気も読まず思った事をすぐ口に出すジョン君。 いやいや、ジョン君?ここクラウスさんが語りだすとこだからね?空気読もうね? 「えっ?あ……えっとですね、ブルテン魔法学園は……」 ほら、クラウスさんも出鼻挫かれて戸惑ってるじゃないですか。 たしかブルテン魔法学園はここフロンス王国から、海を挟んで北に存在する島国にあったんだったかな? 大ブルテン王国だっけ? 「……という、魔法国家にある王立魔法学園ですね」 クラウスさんが俺と同じような内容を説明し終えると…… 「王立って?」 「あー……王立というのは……」 いや、ジョン君?話進まないからね?
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