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なんやかんやでカウンターを抜けた先、訓練所らしき所へ。
「おー、訓練所っぽい」
グルッと一周で50メートル走が出来そうな部屋は、周りが頑丈そうな石造りの壁と天井。
床も石造りだが、中央は土が露出した広場となっていた。
そして端の方を見ると、恐らく刃引きされている剣や斧等の大小様々な武器か置かれている。
反対側には大きい丸太を縦に置いて、その上に小さい丸太を置いたお粗末な人形?
大きい方の丸太には、沢山の棒が不規則に刺されている。
あー……あれ何つったかな?
木人……だっけ?
うーん、こういう時にグーグル先生が居たら便利なんだが……異世界にあるわけないしなー……
そんな感じで周りを観察しながら、オッサンに連れられてそのまま広場の中心へ。
「あー、今日からここで毎日、二時間教えてやる訳だが、まずは脱げ」
「え゛っ、体まで要求するんですか?」
「違うわボケッ!!お前の体格やら肉付きから、どういう訓練にするか決めんだよっ!!」
「あ、なるほど」
まぁ、それは置いといて。
「……では先生、何かと至らない点があるとは存じますが、ご指導の程どうかよろしくお願い致します」
姿勢を正し、俺はオッサンこと先生にお辞儀をする。
脱ぐ前にこれは言っとかなきゃならんだろう。
「お、おう」
あ、なんかキョトンとされた。
そんな意外だったんだろうか……
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