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「…こ…こは……?」
まず最初に目に入ったのは、木目のある見知らぬ天井。
目の端には天井から吊るされたクラシックな照明器具。
…イマイチ意識がハッキリしないが、布団が掛けられている事や地面にしては視界が高いことから、ベッドに寝ているらしい。
「どこだ…ここ」
何とか状況把握に努めて周りを見渡す。
右を見やると、俺が寝ているベッドの他に、頭側が白い壁に沿って等間隔に並んだベッドが二つ。その更に奥には木製のドアが見える。
続いて左を見やると、人が通れる幅を残して直ぐに壁があり、壁には白いカーテンが付いた両開きな木枠の窓。
窓は開いているのか、風で靡く白いカーテンの隙間から青い空が目に映る。
いい天気だな…
気温も丁度いいし気持ちいい…
軽く目を閉じ、カーテンの靡く音、肌に当たる風の感触、外から微かに聴こえる小鳥の囀りを楽しむ。
そう、まるで…
まるで仮病で休む為に会社へ電話した後、二度寝する為に布団に入った時の様な解放感…
………
………………
………………………
「ここは……」
まず最初に目に入ったのは、さっきも見た木目の天井。
目の端には天井から吊るされたクラシックな照明器具。
うん…
二度寝した。てへぺろ。
「▼※△☆△☆▲?」
おおおおおうっ!?
不意に隣から男の声が聞こえ、ボーッとしていた俺も悪いが、完全に不意打ちを喰らった形で体がビクッとなる。
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