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「あいにく、俺は多忙でして……アリスが相手をしますので、よろしく。」
「は?」
「それではアリス、お願いしますね。」
「こく」
アリスが頷くと、クロウはカルマに背を向けて走り去ろうとした。
「ま、待ちなさい!」
「………。」
カルマが追い掛けようと駆け出すが……すぐにアリスがその行く手を塞いだ。
「……私と戦う、って?」
「………。」
「ふん……なるほど、「魔界召喚陣」を持たせた訳ね。」
それは、クロウがアリスに渡した分厚い本の事だった。
この世の全てと契約出来る魔術書……それが魔界召喚陣だった。
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