闇夜は月明かりに照らされて

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「魔界召喚陣を扱えるのかしら?あなたみたいな女の子が……。」 「………。」 アリスは何も言わない……表情も変えないまま、少女の手には大きすぎるその魔典を開く。 「さっさと抜けさせてもらうわ!」 言うと、カルマは抜いたその刃を滑らせるようにアリスに走らせた。 「っ……。」 「なっ……。」 そこで信じられない事が起きた……アリスがカルマの剣を受け止めたのだ。 その本、魔界召喚陣で。 「……やるようね、だが、いつまでもつかしら!?」 「………。」 魔王と吸血鬼の、激しい攻防が始まった。
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