美しき剣の戦乙女

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「……どうやら、上手く押さえられているようですね。」 「来ると思っておりましたわ、アルテミスリード、アヤネ・クロウ。」 町外れにある暗闇の森の中……それは聞こえてきた。 凜とした声で呼ばれると、まるで声をかけられるのを知っていたかのようにクロウは応える。 「俺は何もしていないつもりなんですがね……神界の女神、最高神オーディンの娘……この世の死神様。」 やがてクロウの背後に、人影が現れた。 長い金髪に碧眼、銀の頭飾鎧に漆黒の鎧をまとった女だ。 「ヴァルキリー殿?」 戦いの闘気を身にまとい、クロウは言った。
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