美しき剣の戦乙女

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それは、小さな十字架……と思った瞬間、それはまばゆい光を放ちながらその真の姿を現した。 「……ほう。」 クロウは不敵な笑みを浮かべながらそれを見た。 金の装飾を施した宝剣、抜き身の刃からは溢れんばかりの「聖」をにじみ出していた。 「聖剣……それも封魔剣か……なるほど、あらゆる魔を封じてきたその刃なら、俺を断つ事が出来る……と?」 「動揺いたしませんのね。」 「いや?俺はかなり焦っているさ、さぁ、どうしよう……。」 芝居がかった棒読みをしつつ、クロウは何かを思いつき、ポン、と手を叩いた。
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