美しき剣の戦乙女

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「聖の剣に対抗出来る物、あらゆる魔を封じる剣を相手にするなら、こちらはあらゆる聖を断つ剣を用意するとしよう。」 「は………?」 呆気にとられるヴァルキリーの目の前で、クロウは自分の胸に手を置いた。 「マテリアライズ。」 言った瞬間、その胸に置いた右手から漆黒の稲妻がほとばしる。 クロウは迷わず、その刃を引き抜いた。 「っっ!!その剣は……。」 「ほぅ、知っているのか……この剣を。」 それは、持ち手も柄もない、ギラギラと光る銀の刃だった。 刃のみの剣からは、凄まじい程の負の魔力を放っている。
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