アルテミスリード～翠の復讐者～

美しき剣の戦乙女

「スルトの魔剣……レヴァンテイン。」
「何故持っているかは、想像がつくな？」

スルトと呼ばれる上級神と戦い、その力を我がものとした……クロウにとって、すでに神とやらすら敵ではなかった。

「最強の魔王の称号は、伊達ではありませんのね。」

言うと、ヴァルキリーは自分の剣を両手に握り、クロウに構えた。

「そう言うことだ……悪いが手早くすませるぞ。」

クロウもまた片手に刃を持ち、無造作に構えた……。
一時睨み合った二人だが、刹那、激しい音をたてて両者の刃をぶつかり合わせた………。