758人が本棚に入れています
本棚に追加
封魔剣とレヴァンテインの両方がぶつかり合う瞬間、両者の刃が悲鳴をあげた。
「っ!」
「ふん。」
ヴァルキリーの封魔剣がクロウの眼前まで迫る……と、クロウはそれを上に弾き、流れるような動作でその刃を胸に走らせる。
が、それをヴァルキリーは慣れた動きで弾き返すと、さらに攻撃に動作を移す。
至近距離の攻防を繰り返している内に、クロウの心の中にある思いが芽生えていた。
「…………。」
アリスである……気になるのだ、彼女が。
今まで戦いをアリスに任せる事は多かったが……魔王を相手にさせる事だけは初めてだった。
最初のコメントを投稿しよう!