美しき剣の戦乙女

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封魔剣とレヴァンテインの両方がぶつかり合う瞬間、両者の刃が悲鳴をあげた。 「っ!」 「ふん。」 ヴァルキリーの封魔剣がクロウの眼前まで迫る……と、クロウはそれを上に弾き、流れるような動作でその刃を胸に走らせる。 が、それをヴァルキリーは慣れた動きで弾き返すと、さらに攻撃に動作を移す。 至近距離の攻防を繰り返している内に、クロウの心の中にある思いが芽生えていた。 「…………。」 アリスである……気になるのだ、彼女が。 今まで戦いをアリスに任せる事は多かったが……魔王を相手にさせる事だけは初めてだった。
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