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俺もつくづく変わったものだ……そう思いながら、刃を走らせる。
今までこんなに何かを心配した事があっただろうか……こんなに気にした事があっただろうか……こんなに……冷え切った心を溶かす存在に、出会えた事が……。
「……アリス。」
「?っっ!!」
クロウの刃の速度が早くなった。
それこそ一閃、二閃、三閃目にはヴァルキリーの白い腕を掠め、四閃目ではその美しい頬を十字に斬り裂く。
「剣をいくら揃えても……。」
「はぁぁぁ!!」
ヴァルキリーの封魔剣が青白いオーラをまとい、鮮烈の一撃をクロウに向けた……刹那。
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