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「刃は俺には届かない!!」
クロウはすぐ目の前までヴァルキリーに踏み込むと、一瞬でその脇をくぐり、走り抜けると同時に刃を走らせた。
互いの刃をクロスさせ。
次の瞬間には互いの立ち位置が逆になり、互いに背中を向けて立っていた。
「運命の女神に伝えておけ。」
「なん……ですっ、て?」
ヴァルキリーの封魔剣は……その刃をクロウに触れさせる事なく。
音も無く崩れ落ちた。
「情けですの!?斬りなさい!!」
「……彼女に出会わせてくれて、ありがとう。」
ヴァルキリーが顔を向けた時……そこには優男が立っていた。
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