「銃鋼」と「歌姫」

4/9
前へ
/75ページ
次へ
地面にはいつくばるアリスに、カルマがゆっくりと歩み寄る。 「アヤネはあんなフニャフニャな男じゃなかった……孤高で……鋭くて……気高い奴だった……なのに……なのになんで、あんなクズに成り下がってっ!!」 叫ぶと、カルマはアリスの顔を思いっきり蹴り飛ばした。 アリスは魔典でそれを防ぐも衝撃には耐えられず、至近距離から壁にまた背中を叩きつける羽目になった。 「どうやってたぶらかしたかは知らない……けど……もういい、あんなアヤネは見たくない……私が、この炎で焼き滅ぼしてあげるわ。」
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

758人が本棚に入れています
本棚に追加