「銃鋼」と「歌姫」

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カルマは言うと、その右腕を横に振り払う……すると、カルマの腕に透き通った緑色の炎が溢れ出して来た。 エメラルドのようなヒスイ色はカルマの腕を焼く事はない。 「さぁ……死を甘んじて受けなさい!」 瞬間、アリスの身体を翠の炎が覆い尽くし、その身体を一気に燃やそうとした。 「っ………。」 アリスは身構え……しかし、アリスはゆっくりと立ち上がった。 燃やされている事など、微塵にも感じず……しかも次の瞬間、アリスを燃やし尽くさんとしていた炎は一瞬で何かに掻き消されてしまった。 「なんですって……私の炎が。」
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