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ガシッ……と、しっかりした力でカルマの手首を掴んだ者がいた。
……アリスである。
「な……なに?」
カルマは首を握る手に力を込めた……が、いくら力を込めてもアリスの首は折れない。
「………。」
ドクン……ドクン……と、アリスの心臓が脈打つのがカルマにはしっかりと聞こえた。
「……っっ!」
「え?」
瞬間、カルマの体をアリスはとんでもない力で蹴り飛ばした。
「がっっ!?う、ごほっ!!」
今度はカルマが背中を壁に叩き付けられ……カルマはアリスの方を見て、それに気付いた。
アリスの、異変に。
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