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「こく」
少女……アリスが頷くと、優男はさらに優しげに笑みを浮かべながら、アリスの頭を撫でてやった。
「いやぁよかったよ嬢ちゃん、これ、みんなからお礼な。」
言ってカウンターの男が出して来たのは、アリスの髪に似たリンゴがトッピングされたアイスクリームだった。
だがアリスはすぐに受けとらず、優男の方を見る。
「………。」
「ん?あぁ、受け取っていいですよ、アリスへのご褒美……いや、プレゼントみたいな物ですからね。」
優男が言うと、アリスは初めてそのアイスクリームを受け取り、ゆっくりと口に運んだ。
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