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それはもう、何千何万、何億とも解らないような昔の事だった。
当時まだ魔王としては幼いまでも、今の容姿と性格をすでに形にしていたカルマは、〝院〟の中でも指折りの魔の使い手だった。
「燃え尽きなさい……灰になるまで。」
〝院〟のコロッセオ(殺し合い授業)でもたくさん周りの魔王を殺してきた……それが普通であり、それが必然だと思っていた。
自分が負けるはずがないと思っていた。
そう……あの日まで、あの日までは。
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