とある小さな村の酒場にて

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「しっかし、喋らない娘……。」 「エロマスター!!(一同)」 「しゅん……。」 「あ、あはは……喋れないんですよ。」 「はぁ?」 「では、ご機嫌よう。」 何を言ってるんだか……と言う顔をした他称エロマスターを無視して、優男はアリスを連れて酒場を後にした。 海に面したこの村は小さな漁港でもある、二人は潮の香りがするその道をゆっくり歩いている。 「ん……ほら、アリス。」 「?」 「綺麗な三日月ですよ。」 優男がその天を指差す……そこには小さな弓のような形の光りがあった。 「綺麗ですね。」 「……。」
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