758人が本棚に入れています
本棚に追加
「しっかし、喋らない娘……。」
「エロマスター!!(一同)」
「しゅん……。」
「あ、あはは……喋れないんですよ。」
「はぁ?」
「では、ご機嫌よう。」
何を言ってるんだか……と言う顔をした他称エロマスターを無視して、優男はアリスを連れて酒場を後にした。
海に面したこの村は小さな漁港でもある、二人は潮の香りがするその道をゆっくり歩いている。
「ん……ほら、アリス。」
「?」
「綺麗な三日月ですよ。」
優男がその天を指差す……そこには小さな弓のような形の光りがあった。
「綺麗ですね。」
「……。」
最初のコメントを投稿しよう!