とある小さな村の酒場にて

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何せこの優男の昔ときたら、今の性格を百八十度回転させたようだった。 無口で無愛想、無愛嬌、目付きが悪くて怖い印象しか周りに与えないような……そんな魔王だった。 「……?アリス?」 「っ、ふるふる……。」 優男はなにかを感じてアリスの顔を覗き込んだ……アリスはそれに、首を横に振って応える。 「冷えてきましたね、早く戻りましょうか、アリス。」 「こく」 最強の魔王 「アヤネ・アルテミスリード・クロウ」 ………この優男の正体は、全魔界にその名前を轟かせた、まさに伝説の魔王だった。
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