758人が本棚に入れています
本棚に追加
何せこの優男の昔ときたら、今の性格を百八十度回転させたようだった。
無口で無愛想、無愛嬌、目付きが悪くて怖い印象しか周りに与えないような……そんな魔王だった。
「……?アリス?」
「っ、ふるふる……。」
優男はなにかを感じてアリスの顔を覗き込んだ……アリスはそれに、首を横に振って応える。
「冷えてきましたね、早く戻りましょうか、アリス。」
「こく」
最強の魔王
「アヤネ・アルテミスリード・クロウ」
………この優男の正体は、全魔界にその名前を轟かせた、まさに伝説の魔王だった。
最初のコメントを投稿しよう!