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「快斗、あなたは立派な社長になるんですよ。」
母親はそう俺に言い聞かせるようになった
俺はその本当の意味が解らないまま、
「はい」
と答えるのだった
俺の弟になった律は、とても綺麗な顔をしていた
俺とは違い切れ長の目で、目元になきボクロがあるその顔は、年々格好いいよりも美しいと評される顔へ成長していった
律は基本無表情で口数が少なかった
俺はそれは性格だと疑っていなかったから、律が慣れるまで放っておこうと思っていた、
けれど、それは律の性格だけが原因ではなかった
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