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和希ちゃんすげえ
さすが昴さんのお気に入り
誰もが羨む美貌の男を落としまくってんじゃん
俺は代わりたくないけどな
あんな怖い人に執着されたり空蝉くんに猛烈な敬愛されてるだなんて俺ならストレスで胃に穴が開くわ
そんなとき、委員長に話しかけていたチャラ男がふとこちらをみた
その目は俺の横で肘をつく藤を見ていた
「あ、藤じゃん。元気ー?」
「僕は元気だよ。君は大変そうだね」
それに感情をのせずに答える藤
「手厳しいねぇ。帝と親戚なんだから俺のことしずかちゃんって呼んでもいーのにさー」
「あはは、遠慮するよ」
藤ってば嫌いな人にはとことん冷たいらしい
顔が歪んでるもの
そんな藤に臆さず話し掛ける副さん
「そういわずにさぁ。あ、そうだ。今日の放課後風紀室に来てよ。話があるから」
「え?なに、告白?どうしよう夏目さん、僕コクられちゃうかも」
「安心しろよ。多分告白のセリフはずっと前から気に食わなかっただろうから」
「あはは夏目さん熱烈~!」
だって副さんと藤同族嫌悪してそうだし
そのときふと、副さんは俺に視線をあてた
「あれ、藤がつれてるのってまさか...」
そして驚いた顔でその続きを言おうとしたとき、
「なにしてるの、静」
と食堂付近からとても澄んだよく通る声が聞こえた
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