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「よう、なっちゃん。」
菊さんに指差された奥の部屋に向かうと、ベッドに横たわる玲哉さんがいた
ベッドに横たわる、玲哉さんが、いた(大事なことなので二回言いました)
「なんでベッドからのお出迎え!?せめて起きろよ!」
思わず怒鳴った
そりゃあもう全力で
常識というものを知れ
「あ?そんなんどこで迎えようが勝手だろ。ほら、来いよ」
素知らぬ顔で片手で隣を叩く玲哉さん
「いやいや、おかしいよね。おかしいよね。おかしいよね!!なんで行くと思ったこのエロ男!」
「ったくなっちゃんはウブだなぁ。そんな警戒しなくてもいいじゃねーの。」
頭をかき混ぜる玲哉さん。その光景すらも芸術のようにキマるのだから美形ってズルいよな
すると玲哉さんは何を思ったか体を起こし立ち上がり、俺の方に歩いてきた
「え?」
「よいしょっと」
今の状況を説明すると、玲哉さんに俵担ぎされている
戸惑って動かない俺をガン無視してこいつはベッドに運びやがった
そして俺が逃げられかいようがっしり腰を捕まれたまま、一緒に布団のなかに入れられた
「ちょ、玲哉さん!?」
慌てる俺を玲哉さんは抱き枕のようにむねに抱き込んだせいで身動きがとれない
あ、玲哉さんの香水の香りする
...じゃなくて
「ちょ、玲哉さん!?この状況を説明してください!」
「そんな慌てることかぁ?お前は俺の飼い犬なんだから、ペットと寝るとか普通だろ」
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