久々の玲哉さん

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戸惑う俺とは違い、玲哉さんは俺を宥めるように頭を撫でてきている その刺激に大人しくなってしまう俺も相当やばいのかもしれない その変化に、俺の飼い主様が気付かない訳はなく 「今日はやけに大人しいなぁ。なんかあったのか?」 と俺を撫でながら聞いてきた その声に、酷く安心感を得る 「まあ、なんかあったら言えよ。俺の飼い犬がストレスで死ぬとか許さねえからな。飼い犬は大人しく可愛がられときゃいーんだよ」 ふっ、と笑った玲哉さんはそう言った これだから玲哉さんには弱いんだよなぁ 俺の甘やかし方をよく知って、解ってくれる 「会合はまだ先だから、ゆっくり寝てろ」 「玲哉、さん...」 俺はその言葉を聞いて安心したあと、久々の深い眠りに落ちた
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