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「砦があそこにいますから、砦だと思いますよ」
「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!」
そこには壁に背を預けてスマホを弄る砦くんがいた
そしてこっちに気付いた
だが動きはせずこちらを一瞥したあとまたスマホに戻った
...え?戻った?
「ちょいちょい、砦くんや」
あ、砦くんがちょっとウザそうにこっちをみた
「...なんスか」
ああ、フキゲンそうな顔も綺麗ってスゴいよね!だがしかし、俺はそんなことじゃくじけないんだぜ!
「案内してもらってもイイデスカ」
「あ、それ俺の仕事じゃねーんで」
「え、?」
「その仕事は夢」
「すみません、適性って言葉知ってますかっ!?」
「てのは冗談で」
「冗談かいっ!心臓に悪すぎるわ!」
「案内役はアヤメ」
アヤメさんか、よかった!あの人何考えてんのレベルでわけわからんがまあ一応真面目に分類されるからよしとしよう
するとはて、と首をかしげる菊さん
「おかしいですね。なぜ、アヤメクラスまでここに?昴様は、お気に入り以外連れ歩かない主義でしょう?」
と聞いた
すると砦くんは
「まさか、きいてねーの?」
とびっくりした顔でなぜか俺をみて
「今日の主役は白様黒様ってこと」
と言った
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